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工業製品の信頼性や安全性が要求されるようになった現在、信頼性や寿命を確認するテストに要する時間が多くなってきた。一方には更なる低コスト化の要求もあることから、チェック項目も時間も手間も多いテストの実施は限界にきている。加速試験を取り入れたとしても、従来通りの考え方では、実務上もはや無理になっている。 そこで、時間をかけずに信頼性を確認する方法を紹介しよう。原因を想定して結果を確認するという従来の考え方でなく、極端な試験条件を使って製品の弱点を早期に洗い出すという、まったく逆の発想である。この発想の背景には、品質工学のロバスト性の思想が あり、ノイズ条件下での機能の安定性を評価すれば、信頼性の評価になるという考えがある。 |
筆者 プロフィール
長谷部 光雄 1972年名古屋大学理学部卒。(株)リコーにて複写機やレーザープリンターの技術開発と製品開発に従事。50件以上の登録特許を取得。日本画像学会の技術賞、品質工学会の銀賞を受賞。 2009年にリコーを退職後、学問ではなく実践に役立つことをコンセプトに、分かりやすい品質工学を追求している。のっぽ技研代表。品質工学コンサルタント。品質工学会および日本信頼性学会会員。 著書に、『ベーシックタグチメソッド』(日本能率協会マネジメントセンター)、『技術にも品質がある』(日本規格協会)、『はじめよう!カンタンTRIZ』(共著、日本工業新聞社)、『「品質力」の磨き方』(PHPビジネス新書)、『タグチメソッドがよ〜く分かる本』(秀和システム)など 多数。 |
<はんだ接合とウィスカの試験規格> | ||||
国内外の環境試験規格を評価対象別にご紹介しています。
今号では「はんだ接合」と「ウィスカ」です。
それぞれの試験方法において、IEC規格(国際規格)をはじめとする国内外の主な規格を比較しご覧いただけますので、試験を行う際にどうぞご参考になさってください。 |
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