11. その他のERC-100Sの仕様について
Q11-1. ERC-100S上の時刻・日付データはチャンバーから入手しているのですか?
A11-1. ERC-100S上の時刻・日付データはERC-100SがインストールされているPCのOSから得ています。P計装の内部時計をモニターしているのではありません。したがって、ERC-100S上の日付・時刻とP計装の日付・時刻表示とは異なることがあります。また同じ理由で、ログファイル作成時に、ファイルに記入される開始時刻と終了時刻が実際の時刻を表示しないことあります。

Q11-2.

ERC-100Sに2000年問題はありますか。
A11-2. ERC-100SをインストールしているPCのWindowが2000年問題対応ソフトを導入していない場合、ERC-100Sの日付・時刻のずれ、定周期処理(運転状態モニター、アラームモニター、温湿度の設定値および測定値モニター、ロギング、トレンドグラフ)の異常などを生じる恐れがあります。
Q11-3. WindowsMe、およびWindows2000上でERC-100Sを動かすことはできますか?
A11-3. 動作確認済みOSはWindows95、Windows98SECOND EDITIONのみですが、ERC-100SはVisual Basic5.0で開発しており、しかも特殊なAcitivXコントロールは使用していないため、上記OSでも通常通り稼動するものと予想されます。ただし、ユーザ−サイドでERC-100Sを上記OSのもとで稼動させたときに、なんらかの不具合が発生しても、弊社では一切責任を負いません。
Q11-4. ERC-100Sのバージョン情報が見たいのですが?
A11-4. ERC-100Sのプロパティ画面の上部に記載されています。
Q11-5. 「閉じる」コマンドボタンと「キャンセル」コマンドボタンはどう異なるのですか?
A11-5. ERC-100Sで、P計装を設定するボタンをクリックしたとき、その画面が閉じられない場合は同じ画面に「閉じる」ボタンを、閉じられる場合は「キャンセル」ボタンが付います。いずれのボタンも、クリックしたときにはその画面を閉じます。
Q11-6. ERC-100Sの「プログラムリスト」画面から印刷トライ中でも定周期的に通信データは表示・蓄積されますか?
A11-6. この場合2系統の通信が行われていることになります。一つがERC-100SとP計装との間の通信、もう一つがERC-100Sとプリンタとの間の通信です。ERC-100Sでの通信は後者の方が優先されます。状況によりERC-100SとP計装との通信に遅延が生じる場合があります。
Q11-7. 同一PC上にERC-100Sを二つ以上立ち上げるとどうなりますか?
A11-7. 最初に立ち上げたERC-100Sだけが有効となります。2つめ以降のERC-100Sは「通信エラー」メッセージの後、強制終了されます。この動作中、最初のERC-100Sおよびチャンバーは何らの影響を受けません。
Q11-8. PC上に他に重いアプリが稼動しているとERC-100Sはどのような影響を受けるのでしょうか?
A11-8. ロギング中の場合にはログファイルのサンプリング間隔がばらつくことがあります。また、グラフの「REC TIME」が3秒以上遅れて更新されることがありますが、グラフ波形は正常に表示されます。Q1-2を参照して下さい。
Q11-9. ERC-100SでP計装のプログラムを削除した場合、PCのごみ箱等を参照することによってもう一度そのプログラムを復活することはできますか?
A11-9. ERC-100S上で削除された計装プログラムは計装上で削除された場合と同じく復活することはできません。
Q11-10. プログラム編集のとき湿度制御をOFFにしたいステップがあるのですが編集画面でどのように設定すればよいのですか?
A11-10. 湿度運転をOFFにする場合には、そのステップに大文字英数字で「OFF」として下さい。「0」を入力されても湿度運転はOFFにはなりません。
Q11-11. P計装の運転状態が「運転中」から「電源(切)」になったとき、ERC-100Sは自動的に終了するのですか?
A11-11. P計装がどのような状態になろうともERC-100Sが自動的に終了することはありません。終了する前には必ず「終了しますか?」ダイアログメッセージが現れます。そのダイアログメッセージ付随の「OK」ボタンクリック時にのみ終了します。ただしPCトラブル時を除きます。
Q11-12. P計装が「電源(切)」状態の場合でもERC-100Sが稼動するということは、このときERC-100Sではどういう操作ができ、何をモニタすることになるのでしょうか?
A11-12. P計装が「OFF」状態のときでもブレーカが落ちていなければ計装とERC-100Sは通信可能となっています。このときのERC-100Sの機能は計装運転状態が「停止中」の場合に準じます。したがって、計装画面が消えている状態でもプログラムの編集や削除は可能です。
Q11-13. ERC-100Sから、チャンバーへのタイマーによるON/OFFによりチャンバー運転状態を変更することはできますか?
A11-13. ERC-100Sにはタイマー機能はありません。
Q11-14. 画面を閉じようとすると「閉じますか?」メッセージが現れる画面と現れない画面があるようですが?
A11-14. 「終了」ボタンのある画面を閉じるときには「閉じますか?」メッセージが現れます。「終了」ボタンがない画面を閉じるときには、何もメッセージは現れずそのまま閉じられます。
Q11-15. 収集データを持ち帰る事は可能ですか?
A11-15. 可能です。ERC-100Sにはログ機能があり、測定温湿度、設定温湿度(温度タイプチャンバーの場合は温度データのみ)および、チャンバーの運転状態をCSV形式でPCに接続されている任意のメディアに保存して持ち帰るとができます。
Q11-16. P計装の運転状態がERC-100Sに正しく反映されない場合について教えて下さい。
A11-16. P計装運転状態が「プログラム運転一時停止中」の場合および「プログラム運転終了」の場合でも、ERC-100Sでは「プログラム運転中」と表示します。これら両状態における温湿度設定値は直前の「プログラム運転中」の設定値が表示されます。
Q11-17. なんらかのトラブルによりERC-100Sが自動的に強制終了されることはありますか?
A11-17. PCやOSなどの問題によりERC-100Sが固まることは考えられますが、ERC-100S自動終了することはありません。
Q11-18. プログラム編集画面のファイル名称の入力可能文字を教えてください。

A11-18.

プログラム編集画面のファイル名称には、半角文字(大文字、小文字;A〜Z、a〜z)、半角数字(0〜9)、半角カナ、半角スペース、次の記号()*+,-./\が入力可能です。